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一級建築士資格学校に通うか?独学か?

 一級建築士試験に臨むにあたり多くの受験生が資格学校に通うかどうかを一度は考えると思います。その点について私なりの考えを書きたいと思います。

 まず、結論から言うと「今年受かると心に決めたのなら通うべき」と思います。理由を読んで検討して頂ければと思います。

 まず、資格学校に通うことにメリットを考えてみましょう。

 最大のメリットは、学習のリズムの構築がしやすくなることでしょう。勉強というのは、基本的に嫌いという人が多いでしょう。なので、どんなに最初にモチベーションを高く持っていても、徐々にやる気は減退してしまいます。それに加えて、日々の業務が忙しいタイミングが重なると勉強が手がつかずに何日も過ぎてしまいます。試験勉強を継続するコツは、根性論から脱却して習慣化することです。どんなに忙しくとも学校に通うということだけでも継続すると、自然と生活のリズムの中に試験勉強を組み込んで行くことが出来ます。(勿論一定の忍耐や工夫は必要ですが)

 次に、テキストと授業内容についてです。テキストは非常に有用です。良くまとめらていて、これさえあれば他にはテキストは不用でしょう。(独学の人も先輩や友達から貰うなどして入手すべきでしょう)授業内容については必ずしも有用という訳ではないですが、本を読むだけの記憶だけに頼るより、授業スタイルで聞くことで記憶に定着しやすくなるはあると思います。

 また、授業ではミニテストがありますが、ここでもう一つのメリットがあります。ミニテストの成績は毎回上位者だけ発表されたりします。そこで自分がクラスのどのあたりにいるのかを何となく把握できます。クラスの出来によりますが、クラスという母集団の中で、上位2割くらいには入っていないと合格者のラインに居ないことがわかります。このように定期的に自分の相対的な位置を確認しやすいのも予備校に通う大きなメリットです。

 デメリットについても考えてみましょう。最大のデメリットは高額であるということでしょう。1年間学校に通う場合は凡そ50万~100万円くらいの費用が必要です。正直に言って、上記のメリットを得ることができると考えても、高額すぎるでしょう。

 では、なぜ学校に通うことを進めるかというと、2つの理由があります。

 1つは、人間は先に投資をした場合に、その分を取り戻そうとする習性があるため、モチベーションの継続が難しい資格勉強を続けるための動機付けになるからです。

 そして、これが一番の理由ですが、2つ目は、「お金は自分の将来の可能性を広げるために使うべき」だからです。一級建築士の資格を得ることは、建設業界では必須であり、早くから得ることで自分の可能性は大きく広がります。お金は貯めておくだけでは意味はなく、最も効果的な使用方法は自分の成長や可能性を広げるための投資に使うことです。そのことを考えると、「一級建築士試験に合格する」目的を達成する可能性を少しでも高めるために使うお金は、どんなに高額でも無駄ではないのです。

 ただ、私は別に学校の回し者ではないので、1つ注意点を申し上げると、2年コースに通うことは無駄だと思います。そもそも2年かけて勉強するような勉強量ではありませんし、記憶力が勝負の試験において、2年間の幅を持たせて学習するのは非効率です。また、学科に関しては、仮に1年目で不合格だったとして、次の年も学校に通うことは勧めません。次の年も通うつもりでいると、覚悟も鈍りますし、試験内容は殆ど変わらないにもかかわらず、同額のお金を学校に支払うのはさすがにコストパフォーマンスが悪すぎます。

 最近はオンライン授業など、少し安価なものも出てきており、そのような方法を検討するのも1つの手段だと思います。

 長々と書きましたが、自分が合格の可能性を上げるために必要だと思った費用は、惜しまずに投資すべきだということです。ケチるべきはそこではないはずです。

 もちろん学校に行っただけで合格できません。投資したお金は回収できるように全力で努力すべしです。

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