手すりは、建物の内外から見えるため、デザイン上も非常に重要ですが、
安全のために必要なもので、その強度についても計画されているべきです。
この記事を読めば、
意外と知らない手すりの強度の考え方を理解することが出来ます。

手すりの強度って大事だってわかっているけど、どう考えるのか良くわからない。
この記事を読めば、どのように考えればよいかわかります!

手すりの強度の基準について
手すりの強度については、下記2つの基準が挙げられます。
1.ベターリビング 「優良住宅部品認定基準 墜落防止手すり」
2.日本金属工事事業協同組合、強度基準
手すりの強度は建築基準法に規定はありません。
つまり、法的な拘束力のある基準はありません。
しかし、手すりの強度の問題で民事訴訟などのトラブルが生じた場合等には、
ベターリビングの基準が準用されることもあります。
また、2の日本金属工事事業協同組合の基準については、業界の自主基準という意味合いが強いです。

手すりの強度の数値根拠
ベターリビングでは、下記に示す荷重において、手すり本体に破壊がないことが求められます。

この数値の根拠として考えられているのが、
下表の示すように、人が出す力について実験的に求められている数値です。
これによると1人が出すことができる力は凡そ100kgf程度とされています。
この数値に、施工の環境や万が一を考慮して、十分に余裕を持たせて設定されたのが、
バルコニー用の1,450N/m(150kgf)と考えられます。

一方、複数人による力を考える場合には、力を出せる状況などを加味する必要があり、
設計において、何人の人がどのような形態で加力するのかを想定するのは難しいです。
それを踏まえたうえで、ある程度割り切りをして設定されいるのが、廊下用の2,950N/m(300kgf)です。
人の肩幅が凡そ40cmであるので、横幅1mあたりに2.5人並ぶことができます。
その状態で一斉に押したとすると、1m当たり250kgfなので、同じく余裕を見て300kgfと設定されているようです。


実務上の留意事項
上記のように設定されている数値なので、
例えば、花火大会があって、大勢が見に来るバルコニーにそのまま150kgfの設定は危険かもしれません。
そのように、基準の決められ方や適用の範囲を考えて適切に計画していきましょう。
また、長い間にわたり、維持されるべき性能値なので、
防錆や耐久性を考えて計画していくことが大切です。

根拠がわかったら、計画中のものにそのまま使えるのか判断できるはず!
支柱とガラスは別なんだけど、ガラスは別途追記予定

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