日経アーキテクチュア2023年8月10日号でも「1級建築士のリアル」として1級建築士について特集されました。
これから一級建築士の資格を取得しようと思っている人に
建築屋さんの実務や転職経験を通して感じた一級建築士資格を取るメリットをお伝えします。
一級建築士資格を取るメリットは、端的に言うと「選択肢を広げることができる」だと思います。
理由は下記の3つです。
・転職する際の選択肢が増える(一番のメリット。取得していないと良い転職先は望めない)
・独立することができる
・社内での評価につながり、キャリア形成がしやすくなる
ありきたりな感じがしますので、
ペンギンなりの体験や考えも踏まえて解説します。
この記事を読めば、一級建築士の本当のメリットを知ることが出来ます。
転職について
まず、転職については、私が実際に転職するために求人を見た際には、
ほぼ全ての募集の条件に「一級建築士資格を有すること」がありました。
それくらい、建設業界では当たり前の資格なのです。
逆に、それ以外は特段難しい条件はありませんでした。
あとは、面接で自分が頑張ってきたことを正直に面接官に伝えるだけで満足な転職をすることができました。
今は転職する気がないという人も、これからの建設業界の動向や、自分の力量の向上、結婚や出産などの
ライフステージの変化など様々な要因で、転職したくなる、或いは転職せざる負えない状況になるかもしれません。
その時に、せっかく普段の業務を頑張って、ネタにできるものをたくさん持っているのに、
一級建築士を持っていないというだけで、自分の可能性を狭めてしまうのは、非常に残念なことだと思います。
独立について
次に独立ですが、こちらは私自身独立したことがないので詳しいことは記載できません。
しかし、「いつかは独立して事務所を構えたい。自由なスタイルで仕事することに憧れる。」
という方は多いかと思います。
一級建築士になれば、管理建築士となり事務所を構えることができます。
また、日本において、構造や規模に関係なく全ての建物の設計を行うことができるようになります。
ただ、独立の場合は、仕事を継続的に得ることが出来る人脈や
キャリア形成について
最後に、社内でのキャリア形成についてです。
評価といっても、設計事務所やゼネコンの技術職の所員であれば、取ることが当たり前、
どちらかというと取得出来てやっと半人前といった感覚でしょう。
先輩たちに混ざって、毎年後輩たちに、「どうだ?今年は受かりそうか?」と声をかける楽しみが増えることでしょう。
それと、細かなことですが、一級建築士を取得すると、
宅建の一部問題や一級施工管理技士の1次試験が免除なるなど、
今後の資格取得がしやすくなるというものもあります。
最後に
一級建築士資格は、「取ってないと気持ちが悪い。取っても食えない、足の裏の米粒だ」
と大概の建築屋さんは揶揄します。
確かに、もしあなたが既に建築技術に関わる仕事をされている人であれば、この資格を得たとしても、
平均所得が大幅に増えるということはないです。
ただ、この資格を取得出来たら、建設業界を生きていくあなたの誇りとなるとともに、今後の選択肢を広げ、あなたの努力を証明してくれるお守りのような存在であってくれるように思います。
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